革製品を長くお使いいただくために、、、
HitoMiの革製品はインド産のバッファロースキンを使い、インド人の手で一つ一つ大切に作られています。
皮ですから生きています。
毎日触って、毎日持ち歩いて、少しずつその風合いが変化してゆきます。
その変化をお楽しみいただく息の長いアイテムです。
上:新品
下:2ヶ月毎日カバンの中に入れて小銭入れとして使用
そのために、この革製品の特徴を少しでも知っていただきますよう、このページをご用意しました。
天然のものだからこそ知っていただき、そしてずっと一緒に使っていただきたいと考えています。
(1)表面塗装
皮は何層にも分かれたレイヤー状になっており、その奥まで染液を染み込ませることで深い色合いが出ます。
HitoMiの革製品は手作業で何度も染液に浸けてあり、染料が奥まで染み込んでいます。
しかし、レイヤー状になっていますので何かのきっかけでこの表層は簡単に剥がれてしまいます。
革製品の大敵、粘着テープ、マスキングテープ、付箋紙など粘着力のあるものを近づけないでください。
こちらをごらんください。テープをつけて、はがすと、、、
剥がれます。
これは天然の革製品に起こる自然なことです。HitoMiの商品は「コーティング加工」を施しておりません。
使い込むほどに色合いが変化する自然のままのものです。
(安い量産品ですとスプレーで表面だけさっと染色しますので、粘着テープを貼り、はがすと染まった表層が剥がれてしまい、下に何も染まっていない白い皮面が現れます。)
コーティングを施すと確かにこういった表層の剥がれの不安は減ります。しかし、その代わりに表面がギラつき、「プラスチックのようなテカリ」が出てしまします。そしていくら使い込んでも見た目の変化はほとんどありません。
これではインドの手仕事の意味がなくなると考えました。
商品の梱包にテープ類を一切使っていないのもそのためです。
(2)水濡れ、油じみ
表面にコーティングを施していないので、水、油なども染み込みます。
うっかりお茶をこぼしてしまうとその染みが残ります。
上:コーティングなし。染み込んでゆきます
下:コーティングあり。水を弾きます
「テープ類もだめ、水も油もだめ、これでは危なすぎて持って歩けない」
とお考えのお客様もいらっしゃるかもしれません。しかし、だからこそ、少し大切にする、少し気にかけてあげる、そしてあまり気にしすぎないで毎日使う、これが大切だと考えます。
矛盾してるようですが、ほどほどの距離感でのおつきあい、こういったアイテムは結構あります。
例えば銀製品。インドの銀製品は使わないと黒ずみます。これはコーティングをしていないからで、銀が酸素と反応した自然なことです。こまめに磨いてあげると輝きをキープできます。
例えばインド綿。ジャイプル名産のブロックプリントなどは洗うと色落ちします。最初にお酢を入れて洗うなど色止めするとある程度色落ちを防ぐことができます。
HitoMiの革製品も同様に「相手の特性を理解し、ほどほどの距離感で付き合う」ことでだんだん馴染んできてご自身だけの風合いが出てきます。そういったおつきあいの過程を楽しんでいただけるお客様のところへ届くことを期待しています。
(3)お手入れ
では、剥がれてしまった表層、染みてしまった場所をどうしたらいいのでしょうか。
元に戻すことはできませんが、ある程度カバーすることは可能です。
クリームを塗る。
革製品専用のものがあればベストですが、なければ普段お使いのハンドクリームでも結構です。それもなければココナッツオイルでもサラダ油でも(あまり香りの強いオイルは匂いが気になるので避けた方が無難です。)
を指先やティッシュにつけて製品全体を拭いてください。
色味が1トーン濃くなります。
上:オイル塗布前
下:オイル塗布後
目立たなくなります。これは油分が抜けてくるとまただんだん目立ってきます。
革靴やレザージャケットのお手入れと同じだとお考えください。
革製品は生きています。
お肌と同じで油がないとカサカサになってひび割れます。毎日触っていると皮脂が移ってツヤをキープできます。
お客様のお手元に行った製品たちは半年後、一年後、どう行った変化を遂げるでしょうか。
使い込んで「育つ」製品。一緒に楽しんでいただけますことを心より祈っております。
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